先日、強い毒をもつヒアリの女王アリが、東京青海ふ頭で多数見つかったとの報道がありました。
これについて政府は10月21日午前、首相官邸で関係閣僚会議を開き、菅官房長官は、
「これまでとは次元の異なる事態。政府一丸となって定着帽子に取り組む」
「国民のみなさんは、普段見かけないアリを見つけたら決して触らず、関係機関や相談ダイヤルなどを通じ、情報協力にお願いしたい」
と呼びかけました。
既にヒアリは日本に定着しているのでしょうか?
ヒアリに刺されたらどのような症状なのでしょうか?
【ヒアリ 緊急対策】日本に発定着か?
ここまでの流れを簡単にまとめると、
- 強い毒をもつ南米原産のヒアリは、2017年5月、神戸港に陸揚げされたコンテナから国内で初めて見つかる。
- これまでに14の都道府県で確認されている。
- 2019年9月、東京・江藤区の青海ふ頭のコンテナヤードで羽のついて女王ありが1匹見つかり駆除
- 2019年10月7日から11日にかけて、およそ100メートル離れた別の巣の中から女王アリが50匹以上見つかった。
環境省によると、ヒアリの活動が活発になるのは暑い時期ということですが、
羽のある女王アリは1キロほどまでの範囲を飛んで新たに巣を作るため、広範囲に分散すると国内に定着する恐れがあるということ。
環境省では、来月末までに青海ふ頭の近くの公園や商業施設の周辺などでさらに調査を行うとともに駆除を進めるということです。
ヒアリが確認された青海ふ頭全域で殺虫餌を設置することや、港湾管理者などによる水際での監視活動を強化し、
全国の港や空港でも緊急の再点検を実施し、ヒアリの国内での定着防止に向け、徹底した取り組みを行うよう指示したということです。
この報道についてのコメントを見てみましょう。
“強毒を持つ特定外来生物ヒアリの女王アリ50匹以上が東京港で見つかった”
皆さんコメントしている通り、対策が遅すぎる。もう水際でなくなっている。逆に言うと数年前あれほど大騒ぎしておきながら、その間何もやってなかったの?という話。小泉さんこの問題、セクシーに片付けてください。
結構前からヒアリのことは言われているのに。繁殖のため一部の女王アリが飛び立った可能性が濃厚という状況で、いまさら感がハンパない。手を打ちましたよアピールにしかならないのでは。
10月17日の朝に配信された共同通信によると、
「国内の他の発見例と異なり、巣の中で成長したとみられるため、すでに他の場所に拡散した恐れがあるとしている。
定着が確定すれば初の事例となる」とのことでした。
政府は全国65港湾でも水際対策を強化するとありますが、皆さんのコメントにもあるように既に定着しているのでは?と思えるのですが、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
【ヒアリ 緊急対策】日本に発定着か?強い毒・刺されたら?
ヒアリについての情報を確認するには?
ヒアリについての情報は環境省HPにあります。
ヒアリの基礎知識、ヒアリの確認情報、ヒアリに刺されたら?など詳しく書かれていますのでぜひ参考になさってください。
- ヒアリの特徴
- ヒアリの巣、ヒアリが好む場所
- ヒアリが定着した場合の影響について
- ヒアリに刺されたら?
- ヒアリの確認事例
- ヒアリに関する基礎情報をまとめたパンフレットや、
- お子様向けのパンフレットもあります
ヒアリについての相談窓口は、ヒアリ相談ダイヤルか、チャットボット(24時間365日)、最寄りの市町村・都道府県の環境部局ということです。
ヒアリに刺されたら?症状は?
環境省のHPによると、ヒアリは、日当たりのよい開放的な場所を好んで巣を作るようです。
公園、芝生・緑地、水辺、畑地などということです。
定着しているかも・・ということになると、他人事ではないですよね。
ヒアリに刺された場合の症状について、環境省のHPの内容をご紹介します。
もし、ヒアリに刺されたら?
ヒアリやアカカミアリの毒への反応は人によって大きく異なります。
体調に変化がなくても、20~30分程度は刺された部位を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしながら安静にし、様子をみて下さい。その間、なるべく一人にならないようにしましょう。全ての人にあらわれる症状
- 焼けるような痛み、かゆみ、膿(うみ)
- 刺された瞬間に、熱いと感じるような、激しい痛みを感じます。そして刺された部位に小さな赤みが出てきて、翌日には赤みの中央に膿がたまったようになります。軽いかゆみが出ることもありますが、その後は皮膚症状が徐々に改善していきます。
ヒアリ類の毒にアレルギー体質を持っている人に起こる症状
- じんましん
- 刺された直後から刺された部分を中心に赤みや腫れが起こり、かゆくなります。時には全身にかゆみをともなう赤みやミミズ腫れ(じんましん)が現れることがあります。じんましんが出たり、体調不良などの異常を感じた場合は、すぐに医療機関(病院)を受診してください。
- 呼吸困難・血圧低下・意識障害など
- 刺されて20~30分以内に、息苦しさ、声がれ、激しい動悸やめまい、腹痛などを起こすことがあり、進行すると血圧が急に低下して意識を失うこともあります。このような症状が現れた場合には、強いアレルギー反応による「アナフィラキシーショック」の可能性が高く、処置が遅れると生命の危険を伴いますので、救急車を呼ぶ必要があります。
「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーショックの可能性があること」を伝え、すぐに治療してもらってください。刺したアリの死骸を持参すると、診断に役立ちます。
※ヒアリの毒には、ハチ毒との共通成分も含まれるため、ハチ毒アレルギーを持つ方は特に注意が必要です。
追記:10月24日のYouTube「ヒアリ対策、専門家に聞く」では、国立環境研究所の五箇公一室長がヒアリの対策などを説明されています。