ラグビーワールドカップで史上初のベスト8に入ったラグビー日本代表の有志6人が、千葉県富津市近郊で災害ボランティアに参加していたことがわかりました。
堀江翔太選手の呼びかけに、田村優選手、稲垣啓太選手、流大選手、松田力也選手、北出卓也選手が賛同。
28日に田村選手が、29日は残りの5名が活動に参加。
ラグビー日本代表 ボランティア:有志6人が富津市で災害復興支援
ラグビー日本代表の有志6人は台風や大雨による被害が深刻な千葉県富津市の近郊でのボランティア活動に参加したそうですが、
ボランティアの特設サイトに自らアクセスして、初心者でもできる力仕事のボランティアに応募されたようです。
富津市災害ボランティアセンターのフェイスブックにボランティアの報告がありました。
午前中は、土砂崩れを起こした富津市内の一般家庭のもとで、石のように固まった土砂の泥を小さくして運ぶ作業、
午後からは、富津市内の古民家カフェ「えどもんず」に行き、水を吸い込んで重くなった畳を運び出す作業を続けたということです。
今回ボランティアを呼びかけた堀江選手の話によると、
スコットランド戦が行われた10月中旬、台風のニュースはテレビでずっと流れていたため、被害がひどいことはわかっていた。
自分たちはラグビーをすることしかできなかったが、大会が終わっても、台風被害の報道がずっとあり、
本来なら、W杯が終わってやっと体を休めることができる時間なのだろうけれど、”何かしたい”という気持ちが勝ったそうです。
そこで他の選手に呼びかけたところ、「一緒に行きましょう」と手を挙げてくれたということです。
初めてボランティアを体験した堀江選手は、
ボランティアの内容によっては特別な技能や資格が必要なため、
そのような資格がない自分たちでも力になれるならありがたいという気持ちしかなかった、と話したそうです。
ラグビー日本代表 ボランティア:えどもんずとの縁
ラグビー日本代表が午後にボランティア活動を行ったカフェ「えどもんず」は、春にラグビー代表選手が千葉県内で合宿をしていた時にコーヒーを提供したという縁があったそうです。
オーナーの青山さんの話によると、チームの方から「こだわりのコーヒーを飲みたい」と要望があり、カフェカーを出して無料で飲んでもらっていたということです。
「えどもんず」はもともと、2011年の東日本大震災の被害を受けた友人の力になりたいと始めたカフェで、
おいしい味を引き出すスキルを磨き続け、1杯1500円のコーヒーが週末は200杯も売れるほど繁盛したんだそう。
今回の日本代表選手のボランティアは全くの偶然だったようで、
度重なる台風直撃で、畳1枚でも10人くらいいないと運べないくらい重く、
ボランティアセンターに「重いものを持てる力のある人をお願いしたい」とリクエストをしたところ、
「力強い人が行きますので期待していてください」との返答があり、
どんな方かと思ったらラグビー日本代表選手だったのでとても驚いたということです。
ボランティアが終わった後、日本代表選手が「今度はチームみんなで来ます」と言ってくれたことや、
その他のボランティアの方に、ありがたくてお礼の言葉も見つからないと感謝を述べたそうです。
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ラグビー日本代表 ボランティア:ネットでの反響は?
まずは28日に1人で参加された田村選手
「田村選手も、1人でボランティアに入られたと聞きました。
試合が終わってテレビの出演も続き、おつかれのところ、これからリーグ戦に向けて準備もあるところ、本当に素晴らしい行動です。」「娘が國學院栃木に通っています。
田村選手は、ボランティアに行った後に母校訪問して下さったのですね。
そんな事にはひと言も触れず…。
益々ファンになってしまいます。」
先日は、岩手県釜石市での試合がなくなったカナダ選手がボランティア活動をされていました。
日本にたくさんの勇気と感動をくれたジャパン。他にも被災地の支援をしてくれたカナダ代表など、ラグビー精神に感服します。
「ゆっくり家族と過ごして休んでもらいたいと思いますが、アピールせずにサラッと行ってお手伝い出来ることすばらしいと思います。」
「お疲れのところ素晴らしいですね。
人として学ぶ事が多いです。
被災地の方々はきっとこの事は忘れないでしょう。」
「私自身も何かの形でお手伝いしないとと改めて思わせていただいたし、世界と渡り合ったこのラガーマンの心身ともの大きさを再認識させられました。
これぞワンチームであり
ワンフォーオール・オールフォーワンの精神なんですね・・。」
日本は20日の準々決勝で南アフリカに敗れ、翌日にチームは解散していたそうです。
W杯のために厳しい練習、家族になかなか会えず、きっと身体もボロボロだったと思うのですが、先日のカナダ選手といい、被災地の方は心強かったと思いますし、温かい気持ちに触れて励みになったと思います。