ここに来てやっと涼しくなってきましたね。
おかげで畑仕事が少し楽になります。
だんだん夏野菜が終わりを迎える時期になりましたが、今回は10月でもまだ元気なツルムラサキをご紹介したいと思います。
※ 温暖地、日当たりは良好で、水はけの悪い土地での栽培です。
つるの無いツルムラサキ?ツルムラサキは3種類あるの?
私の畑では、2種類のツルムラサキが育っています。
ツルムラサキは、紫と緑の2種類があり、両方とも蔓(つる)性だと思っていたのですが、後で購入した緑のツルムラサキは、蔓が伸びません。
茎が太く、脇芽が地を這うように伸びる感じです。
こうなると、もはや、「ツル」でも「ムラサキ」でもないのですが、今まで何とも思わずにきました。
記事を書くにあたり調べてみたところ、つるありの緑の品種はあるようなので、
(スーパーで売っているツルムラサキは、主に緑のつるなし品種のようです)
ツルムラサキの性質や味は?
ツルムラサキは東南アジア原産で、温かくならないと芽が出ません。
つるありの茎は、さやいんげんのように支柱を巻きながら2~4mまでに伸びるため、グリーンカーテンにもできるそうです。
暑くなる時期に間に合わせるには、保温して植えるか、苗を購入して早めに植えた方がよいかもしれません。
ツルムラサキは味がほうれん草に近いため、インド・ホウレンソウ、セイロン・ホウレンソウの別名があるといいます。また、土臭い味がすると言われるようです。
私は今まで、味がほうれん草に似ているとも、土臭いとも感じたことはありませんでした。
味には癖はあります。少し苦みもあり、好き嫌いがある味です。
ツルムラサキは、ゆでるとぬめりが出ます。
私も、おすすめしておきながら、特に好きというわけでないのですが、酢醤油につけて食べたり、サラダの具材として食べるくらいしか調理法を考えていないためだと思います。
炒め物にしてもおいしいそうです。
ぬめりがあるので、細かく刻んで納豆と和えても良さそうです。
ツルムラサキの栽培法 ~収穫まで
ツルムラサキは、とても丈夫な作物なので、栽培は簡単です。
種は、つるありのものと、緑の地這性(つるなし)のものが売っています。
つるなしという記載はなかったと思うのですが(横方向に伸びて行くのも蔓と言うのかもしれないので)、写真を見ればつるありかつるなしかわかると思います。
つるありの種は、紫と緑のミックスになっていたような気がします。
5月中旬頃、 株間30~40cm で3~4粒の点まきをします。いつものように、3倍くらいの土をかけたらギュッと押さえます。
ポットで苗を作って植えてもよいです。
ツルムラサキは嫌光性(光を感じると発芽しにくい)種子のため、覆土はやや厚めとありますが、特に問題なく出ました。
つるありの場合は、支柱を立てて植えます。
少し育ったら、1~2本に間引きます。
ツルムラサキは挿し芽もできるらしいです。
つるありの場合、50cmくらいになったら先を摘み、1mに伸びたら収穫します(実際は適当にしています)。
下葉から1枚おきに収穫するとよいと言われます。もしくは蔓の先端を、ポキッと折る感じです(葉を数枚つけて)。
花も食べられます。花といっても、ピンクの小さなつぶつぶという感じですが、柔らかいうちなら食べられます。
食べたことがない方は不思議な感じがするかと思いますが、葉と同様にゆでるなり調理して食べます。
少し経つと大きな紫のつぶになり、硬くて食べられません(これが種になります)。
つるなしの場合、30~50cmくらいになったら先を摘み、収穫は適宜、伸びてきた芽の先端をポキッと折れるところで摘むか、葉を収穫する感じです。
つるありと違って、花が夏の時期についているのを見たことがありません。
(つるありのツルムラサキは、どんどん花をつける感じです)。
つるなしは、おいしそうな肉厚の葉で(つるありは薄いです)、先端の太い茎もおいしく食べられます。
つるありは、数年前に植えたのが、勝手にこぼれ種で出てきます。とても強いです。種を残しておくと出てきます。
つるなしは、自然発芽していないのですが、種をつける前に刈ったか枯れたか忘れてしまったので(すみません)、今年はちゃんと記録したいと思います。
まとめ:つるありもつるなしも、どちらも個性的で栄養満点で丈夫でおすすめです
スーパーでは1年を通じてほとんどの野菜を買うことができますが、せっかくなので旬のものを食べたいと思っています。
夏は葉物が少ないと言われますが、葉物以外の緑の野菜でも十分補えると思っています。
水はけの悪い畑でも、オクラ、ツルムラサキ、空心菜、モロヘイヤ、ささげ、しそ、などは、強くて育てやすいですし、栄養も満点です。
(夏はネバネバする野菜がたくさんありますね)
ツルムラサキは10月いっぱいは収穫ができると思いますので、レシピを増やして楽しみたいと思います。