水はけの悪い土地で10年以上自然農をしています。
こんな悪条件でも、がんばって育ってくれる野菜を中心にご紹介しています。
今回は、夏には欠かせない、ビールがあってもなくてもおいしい枝豆の栽培です。
植え付け(種まき)から収穫まで、初心者でも簡単!
コンパニオンプランツの代表でもある枝豆は、水はけの悪い土でも時期を選べば失敗なしです。
連作もできますよ。
(※温暖地、日当たりは良好で、水はけの悪い土地での栽培です)
毎朝、1~2時間程度の家庭菜園ですが、雨でできない日もあります。夏は4時前に起きるので、寝坊することもあります。
そのため、年々、手を抜けるところはどんどん抜いて、なるべく手間がかからないようにしています。
枝豆の栽培は失敗なし!超簡単
栽培はとっても簡単です。
種を買ってきて、指で穴を開けて、2~3粒まいて埋めて、足でぎゅっと踏むだけです。
30cm間隔くらいで植えます。
水やりは不要です。もちろん、種まき前も。
土は耕さなくて大丈夫ですが、周辺の草は刈っておきます。若い苗は草に負けやすいからです。
種をまく部分は、根元から草を抜いておきます。
草を刈る時は、ギザギザしたのこぎり鎌が便利です。
刈った草は、適当に散らしておけば大丈夫です。
↑ のこぎり鎌はこれが一番良かったです!
同じタイプで少し形が違うものもありますが(柄が短くてカーブしている)、私には少し使いにくかったです。
枝豆を植える時期は?
極早生か早生品種がおすすめです、
お薦めの品種は、4~5月撒きの極早生枝豆(サッポロミドリや奥原早生など)。
私はたくさん植えるので、もっとたくさん入っている種を購入しています。
種がもったいなければ2粒まきでも大丈夫です。
品種によって、種まきの時期が異なるので要チェックです。
土の中で、豆がふやけてぶつからないように、少し離して植える方法と、2~3粒をまとめて植える方法があります。
私はなんとなく、少し離して (1~2cm)3粒植える方がいいような気がしています。
種まき後は、種の3倍くらいの土をかけて、ぎゅっと手で押さえるか、足で踏みます。
どの本にも、そのままだと鳥に豆を食べられると書いてあるので、なんとなく、周りの草をかけてわからないようにしています。
草をかけない場合、本当に食べられてしまうのか、実験してみたいと毎年思うのですが、また植え直すことになったら悲しいので、結局、今年も草で隠しました。
3粒撒いた時は、少し育った頃に間引いて2本にするとよいですが、ずぼらな私は、気が付いたら間引く、という程度です。
ちなみに、3粒撒いても1本しか出なかったりします。そんな時は、もう1度まいてもいいです。
時々、株元に土を寄せてあげると良く育つと思います。
私は他にもたくさん作業があるのでそこまではしていませんが、余裕があれば、土寄せをする方が良く育つでしょう!
気が付いた時に草を刈って、風通しが悪くならないようにしています。
風通しが悪いと、虫がつきやすくなるからです。
あとは、おいしそうな枝豆ができるのを待つだけです。
文字で書くと手間がかかりそうな感じがしますが、実際はとっても簡単ですよ。
枝豆のデメリットは…食べすぎること
枝豆のデメリットは、おいしくて食べ出すと止まらないことです!
(そのくらいしか思いつきませんでした)
同じ時期にたくさん植えてしまうと一斉にできるので食べきれません。
一斉にといっても、1度に全部の莢が大きくならないので、おいしそうなものからハサミで切って収穫します。
私はたくさん植えているので、 畑中の枝豆を見て回るのはかなり大変で、収穫だけで1時間くらいかかることもあります。
そのため、作業が追い付かなくなるのはデメリットかもしれません。
収穫したら、洗って、軽く塩を入れた熱湯に入れて5~7分(お好みで)ゆで、ざるでお湯を切り、熱いうちにお鍋やボールの中で塩をまぶすのが、我が家での定番です。
熱々もおいしいですが、冷蔵庫で一晩経つと味が染みてまたおいしいです(塩味は濃くなります)。
他にもいろいろな食べ方がありますが、結局ここに落ち着きました。
枝豆はコンパニオンプランツとしても優秀
大豆(枝豆)は、田んぼの畦(あぜ)で、畦豆として育てられることが多かったそうです。
そのため、元田んぼのような畑で育てると良く育つということで、私の畑でもよく育ちます。
枝豆は、やせた土を好みます。
それは、枝豆が自分で養分を作り出せるからです。逆に肥えた土では、茎や葉ばかりが茂って、実がつきにくくなると言われます。
枝豆や落花生の根っこを抜いてみると、丸いつぶつぶのコブのようなものが沢山ついています(根粒菌といいます)。
この根粒菌が土を肥やしてくれます。どんな土でも育ち、周りにも栄養を与えてくれるなんて、すばらしい作物ですよね。
一緒に植えるとお互いの生育が良くなる植物を、コンパニオンプランツといいますが、枝豆や落花生は、ほとんどの作物と相性がよい、代表的なコンパニオンプランツです。
そのため、枝豆や落花生は、単体で植えてももちろん良いのですが、コンパニオンプランツとして、他の野菜の周りに植える方法がベストだと思っています。
私の畑では、空いた所に片っ端から植えています。
枝豆はネギ類と一緒に植えてはダメ?
枝豆は、多くの作物と相性が良いコンパニオンプランツですが、ネギ類との相性は悪いと言われています。
でも、家庭菜園ではあまり気にしなくてよいのではないかと思っています。
実際、ネギやニンニクの近くに植えて、問題は起こりませんでした(鈍くて気が付いていないだけかもしれません・・・)。
色々な組み合わせを試してみると、新しい発見があって楽しいかもしれません。
枝豆を栽培する時期がポイント?連作しても大丈夫!
枝豆は、極早生品種だけではなく、早生~晩生の品種を、6~7月頃まで適宜まくことで、長い期間枝豆を楽しむことできます。
そのまま育てて大豆を収穫することもできますし、種として保存することもできます。
私の畑では何度か挑戦しましたが、残念ながら、5月上旬辺りまでに植えないと収穫時期に虫がついてしまい、うまく育ちませんでした。
7月まで種まきができると、ずーーっと枝豆を収穫できていいんですけどね。
同様の理由で、大豆の収穫も難しかったのであきらめ、そのかわりに極早生枝豆をせっせと植えて、7月は年に1度の枝豆天国!を楽しんでいます。
枝豆は、自然農の本を見ても、連作ができるとかできないとかいろいろ意見があります。
あまり考えずにやってみるといいと思います。
この畑では問題なくできています。
土が肥えすぎて根粒菌がつかなくなったら実がつかないかもしれませんが、その時は少し場所を変えたらいいのでは?と思っています。
(ここは、そういうレベルの畑ではありません)
まとめ
枝豆はとってもお得な作物です。
どんな土地でも育ち、栽培法もとっても簡単で、周りの作物の成長も助けてくれる、すばらしい作物です。
水はけが悪い土地では、種まきから収穫の時期が早い(短い)、極早生~早生品種を選べば失敗はないはずです。
たった2~3粒の豆が、10倍以上になるなんて、お得感満載です!
みなさんもぜひお試しください。