前回インゲンをご紹介したのですが、今回は少し見た目が似ているササゲです。
栽培法はインゲンとほぼ同じです。
※ 温暖地、日当たりは良好で、水はけの悪い土地での栽培です。
ササゲとインゲンは似て非なるもの?
インゲンもササゲも同じマメ科の作物です。
ササゲは、インゲンが長くなったような形で似ています。
しかしインゲンは夏30℃以上の高温化では、花が落ちて実が着かないことが多いのですが、
ササゲは暑さに強いため、インゲンに代わって実をつけることができます。
ササゲは暑さに強いのでグリーンカーテンとしても利用できます。
インゲンは過湿に弱いですが、ササゲは私の畑でも何とか育つので、水にも強く丈夫な作物だと思われます。
インゲン同様、ササゲも若いサヤを食べますが、味は全く違います。
ササゲは全く癖がない(味がない??)感じがします。そのため何にでも合うと思います。
普段、ジェノベーゼパスタでは、ジャガイモとインゲンを具として絡めて食べることが多いのですが、ササゲにしてもおいしかったです。
ササゲの方が細いので、麺のかさ増しになると思いました(ヘルシーかも?)。
ササゲの品種について考えてみました
ササゲもインゲンのように
- 実の若い時に食べるもの(豆にしてもよい)
- 完熟させて豆を収穫するもの
があります。
乾燥豆の代表はお赤飯ですね。
小豆は煮ると「はぜる」事が切腹を連想させて縁起が悪いため、小豆よりしっかりした皮で破れないササゲが使われるそうです。
私は食べたことがないですが、ササゲは煮豆やあんにも使えるそうです。
調べてもあまり資料がないのですが、上記の分類の
- 実の若い時に食べるもの(豆にしてもよい)は、つるありタイプ
- 完熟させて豆を収穫するものは、つるなしタイプ
ではないかと思います。
つるありタイプには三尺ササゲや十六ササゲなどがあり、つるなしタイプは金時ササゲや奈川ササゲなどがあります。
ササゲは30cm以上の長いサヤが特徴で、90cmほどになるものもあるそうですが、私が育てている奈川ササゲは20cmくらいです。
つるなしは20~30cmくらいではないかと予想しています。
あまり長いと地面に着いてしまいますよね。
ササゲとインゲンの栽培法の違いは?
ササゲの栽培法はインゲンとほぼ同じです。
ササゲは高温性のため、寒さには弱いので温かくなってからまきます。
5月~7月末までまけます。
インゲンと違い高温に強いため、暑さで花が落ちることもなくいつでもまけると思います。ここはインゲンと異なる点ですね。
夏に貴重な緑の野菜となりますし、遅くまいたものは10月いっぱいまで収穫できます。
20日ずつずらしてまくと、途切れなく収穫できるそうですが、
5月に入ってすぐにまくと、実った種が落ちて夏に自然発芽することもあるようです。一度まいて少し種を残せば自然に出てきて10月まで途切れないかもしれませんね。
つる性のものは支柱を立てます。
30cmくらいの間隔で、1ヶ所3~4粒ずつまきます。
育ってきたら2本に間引きます。
マメ科なので土を肥やしてくれるようです。
つるありササゲの収穫は、細く柔軟な時に摘み取って収穫します。遅れるとサヤが硬くなってしまいます。
どんどんできるので早め早めに収穫します。
若い実を収穫せずに豆にして収穫すれば、お赤飯の豆になります。
種採りはインゲンと同様です。
丈夫に育った株の中で、形の良いものを収穫せずに残しておきます。
さやが枯れてきたら収穫して、サヤごと乾かします。
種を取り出して、傷んでいるものを除いて完全に乾いたら乾燥剤を入れるか、冷蔵庫などで保存します。
補足:つるなしササゲの場合(奈川ササゲについて)
つるなしササゲの育て方は、支柱以外はつるありタイプと同じです。
私は、数年前に自然農法センターで購入した奈川ササゲを植えています。
つるなしで、豆を収穫するタイプです。金時ササゲも同じ感じだと思います。
とても丈夫で育てやすいです。
良く茂るため、倒れて水が着いたりするとサヤごとカビてしまうので、両端に支柱を立てて糸を張って垂れないように支えるようにしています。
栽培法はつるありと同じですが、豆を収穫するので、さやが茶色になってきたらサヤごと収穫します。
サヤがカラカラになるまで置いてしまうと、はじけてしまうかもしれないので、少し早めに収穫した方がよいと思います。
まとめ:水はけの悪い土ではインゲンよりササゲが適しています
ササゲの栽培は簡単です。
豆を収穫するタイプは用途が限られてくるので、つるありの方が、緑の野菜とお赤飯などに使えて良いかもしれません。
どんな土でも丈夫に育つのですが、支柱が必要になってくるので、菜園内に場所がなければグリーンカーテンにしてもよいかもしれません。
滝のような姿にはすこしびっくりしますが・・・。
家庭菜園では支柱栽培をする場合、キュウリ、インゲン、ゴーヤなど有力候補があるため、ササゲは選ばれにくい作物かと思いますが、キュウリが終わった跡地にそのまま植える、という方法もよいかと思います。