こんにちは、つぶ です。
今回は、まさに、これからが旬の里芋をご紹介したいと思います。
里芋は湿った土地を好む作物なので(乾燥は苦手)、水はけの悪い土での栽培に向いている野菜です。
栽培期間が長く、植えるスペースも必要なので、狭い畑での栽培は難しいかもしれませんが、あまり手をかけなくても育ちます。
私とって最大の魅力は、長い期間楽しめることです。
里芋を植えると、10月頃~4月頃まで、少しずつ収穫ができます。いつでも収穫ができるので、お店で買い忘れて困る、ということがありません。
そして、残った里芋は、種芋として翌年植えることができるため、種芋を買いに行かなくてもいいですし、お金もかかりません。
とってもエコな作物です。
※ 温暖地、日当たりは良好で、水はけの悪い土地での栽培です。
里芋の品種や性質、おすすめの組み合わせは?
里芋には、石川早生、土垂(どたれ)、京芋、海老芋、八ヶ頭など、様々な種類があります。
八つ頭の茎は、ずいきと呼ばれ、煮物などに使われます。
種芋(植えた芋のこと)の上に、芋ができ(これを親芋と呼ぶ)、そして親芋の周りに、子芋がたくさんできます。子芋の周りには孫いもができます。
1個の種芋が、こんなにたくさん増えるなんて、とてもお得な感じです。
里芋は、品種によって、食べる部分が異なり、
・主に子芋を食べる品種(石川早生、土垂など)
・親芋を食たべる品種(京芋)
・親芋と子芋を食べる品種(海老芋、八つ頭など)
と分類されているようですが、私が育てている石川早生や土垂の親芋も、十分食べることができました。
でも、ちょっと固くて苦手なら、親芋を、翌年の種芋として植えることができます。無駄がなくてすばらしいと思います。
里芋の栽培には、肥えた土が向いているようですが、私のやせた畑でも、家庭で食べるには十分です。
枝豆の記事に書いたように、枝豆や落花生を一緒に植えると、育ちがよくなると思います(コンパニオンプランツ)。
また、里芋が作る日陰を利用して、ショウガを一緒に植えるのもよいです(これも、コンパニオンプランツです)。
里芋の栽培法と、収穫のコツとは?
4月頃、深めに穴を掘って(20cmくらい)、手ごろな大きさの里芋を埋めるだけ。
50~60cm間隔で植えます。試していませんが、もっと狭い間隔でも大丈夫だと思います。
種芋を植える向きは、芽が出る方(尖った方です)を上にしてもいいですし、逆さや横向きにして植える方法もあります。
親芋を種芋として植える場合は、40~60gくらいに切り分けて植えるといいようです(切らない場合は、逆さ植えがいいようです)。
土を軽くかけて、成長してきたら、残った土を少しずつ寄せていくと良いです。
深く植える理由は、里芋は、種芋の上に、親芋ができて、その周りに子芋、孫芋ができるため、種芋の上にスペースが必要だからです。
日が当たるように、少しずつ埋めて行くのがよいですが、そこまでお世話ができなければ、全部土をかけてしまっても大丈夫です。
私の畑では、毎年、芽が出てくるのが6月近くになってしまうので、できれば、
3月下旬辺りに、あらかじめ、コンテナなどに仮植えをして温かい場所に置き、芽出しをするとよいです(しょうがも一緒芽出しをすると効率がよい)。
植える場所を準備したり、乾燥しないように気をつけないとならないため、例によってズボラな私は、芽出しをせずに植えています。
毎年植えていると、収穫し損ねた里芋から芽が出てきます。堀った芋を植えるより、自然に出てくる芋の方が早いような気がします。
自然に出てきた芋も、もったいないので、掘り出して空いた場所に植えています。
あちこちで芽が出てきて、植える場所を探すことに、毎年苦戦しています。
成長してきて、数本芽が出でしまったら、太い1本を残して引き抜きます。
成長してくると、子芋からも芽が出てくるので、気がついたら切るようにします。
ズイキ(八つ頭の茎)の収穫は、8月ころです。外側の茎を、1株から少しずつ、かき取って収穫します。
夏は、草がボーボーになるので、草を刈り、株元に敷いています。猛暑には、土がむき出しになるよりも草がある方が、夏の暑さから子芋・孫芋を守ることができるかなと思います。
10月ころから試し堀りして、おいしそうな芋ができていれば収穫できます。
早生の品種なら、9月下旬から収穫できるかと思いますが、長く置いた方が、おいしくなるのかなと思います(食べ比べていないのでわからないのですが)。
そのまま置くと、冬に葉が枯れて、植えた場所がわからなくなり、収穫しそびれてしまうので、目印にネームプレートを立てています。
里芋を1株収穫して、その穴に1個、収穫した里芋を植えておけば、収穫と同時に、翌年の植え付けを済ませることも可能です。
この時も、どこに植えたかわからなくならないように、目印をつけておくのがお薦めです。
去年は、収穫が遅くなってしまい、食べ切れないほどたくさんの里芋が収穫できました。
煮っころがしに、お味噌汁の具に、筑前煮に、と定番メニューでは食べきれず、から揚げ、グラタン、コロッケ・・・と、新しいメニューに出会えました。
まとめ:里芋はエンドレスで楽しめます
里芋は、水はけの悪い土に適した作物で、枝豆や落花生と植えると、とても効率よく育てられます。
育て方も簡単で、10月から3月まで畑で保存しながら収穫することができる上、残った芋が翌年の種芋になるため、エンドレスで楽しめます。